2018年4月17日

Kさんの言葉

Kさんは書く

それでも、絶望は考える先にあるのではなく、考えを放棄するところに芽吹く、と思いたい。
これは私見であり普遍性に欠くが、ひとり考え続けた鋭利な夜の尖端に、この結論が刺さっていた・・・」

けれども、と、わたしは思う。考えを放棄することは、最早誰でもなくなることに他ならない。絶望というものが、その人、その生に固有のものである以上、その人の実存と絶望は不可分だ。

リルケは言った「誰のものでもない死・・・」アノニマスとしての死。
考えることを放棄することは、「誰のものでもない生」を、アノニマスとしての生を生きることだ。
わたしがその固有の生を生きるとき、わたし固有の絶望が寄り添う。

















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