わたしの不在を深く重く受け止めてくれる人の存在が無ければわたしの生は無意味だ。
◇
わが病の
その因るところ深く且つ遠きを思ふ
目をとぢて思ふ -啄木
だからわたしは遠くまで、深くまで遡って行けなければならない。
◇
いかなる言葉も[・・・] の前では軽い。
愛するものの喪失を語る言葉はない。
もとより普遍的なものである「言語」は「個」を語ることはできない。
◇
寒くあること
息のあたたかい白さが見えるほどに
暗くあること
幽かなともしびが見えるほどに
さびしくあること
風の音、月の光にさえ慰めを感じるほどに
風の音、月の光にさえ打ち震えるほどに
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